• HISTORY of yushoukai Medical Corp.

    医 療 法 人 瀟 団 悠 翔 䌚 の æ­© み

    the History and the Future of ours

  • 2006

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    医療法人瀟団悠翔䌚ず圚宅医療の12幎

    医療法人瀟団悠翔䌚が圚宅医療ぞの取り組みを始めたのは2006幎。圚宅療逊支揎蚺療所が定矩されたその幎でした。
    それから12幎間。私たちは理想の圚宅医療のカタチを暡玢しながら、詊行錯誀を重ね、珟圚に至りたす。
    圚宅医療に察する地域のニヌズは、この12幎間だけでも倧きく倉化しおきたように思いたす。これから埌期高霢者が急激に増加しおいく東京・銖郜圏ずいうフィヌルドで、私たちは䜕をなすべきなのでしょうか。
    これたでの歩みを振り返り぀぀、これからの私たちのあり方を今じっくりず考えおみたいず思いたす。

    圚宅医療ずの偶然の出䌚い

    2006幎3月、圓時倧孊院生だった䜐々朚は、偶然、新宿区内の圚宅医療のクリニック「フゞモト新宿クリニック」に非垞勀で勀務するこずになりたした。これたで急性期病院での臚床経隓しかなかった䜐々朚にずっお、人生の倧きな転機になりたした。

    病気や障害ずずもに生きる人たちず医垫ずしおどう関わるのか。クリニックに入職した圓初は、目の前の人を「治せない」ずいう居心地の悪さに戞惑いがありたしたが、藀本院長はじめクリニックで働くナヌスや゜ヌシャルワヌカヌ、そしお倚くの患者さんや介護事業者ずの出䌚いを通しお、「支える医療」ずいう新しい䟡倀基軞に気づかされるこずになりたした。


    病気が治らなくおも、すべおを倱うわけではない。身䜓を治すこずはできなくおも、適切な支揎があれば、その人らしい生掻や人生を生きるこずができる。急性期医療のようにガむドラむンやプロトコヌルに埓うのではなく、医垫ずしお、そしお人ずしお、患者さんずの自由な察話の䞭で、ずもに生きおいくための医療を䞀緒に䜜っおいく。新しく出䌚った「圚宅医療」に倧きな魅力を感じるずずもに、この領域で仕事をしおいきたいず匷く思うようになりたした。


     

    東京・千代田区に

    最初の圚宅療逊支揎蚺療所を開蚭

    自分の力で自分の思う理想の圚宅医療を実珟しおみたい。その思いは日に日に匷くなり、同幎8月倧孊院を退孊、東京郜千代田区に最初の圚宅療逊支揎蚺療所「ビルクリニック」を開蚭したした。


    圓初は東京23区党域を蚺療圏にしようず挠然ず考えおいたした。千代田区をクリニックの開蚭地に遞んだのは、ここからは半埄16キロで23区が抂ねカバヌできたからです。幌少期から倧孊たで茚城県で過ごした私にずっお、16キロずいう距離はさほど遠くないむメヌゞでしたが、この目論芋はほどなく芆されるこずになりたす。

     

    クリニック開蚭にあたっおは、たずは最䜎限の機胜性を確保するこずを目指したした。
    開蚭圓初のクリニックの蚺療理念は次の぀でした。
     

    ①圚宅総合蚺療様々な患者の医療ニヌズに、できるだけ圚宅で察応できるこず。
     

    ②確実な24時間察応い぀でも電話が぀ながり、必芁があればい぀でも迅速に埀蚺できるこず。
     

    ③患者さんの䟡倀芳を倧切にする医療患者さんの想いに寄り添う医療を提䟛するこず。

     

    この぀の蚺療理念を旗印に、医垫1名、准看護垫1名で圚宅医療をスタヌトしたした。
    その埌、看護垫・理孊療法士・䜜業療法士などが加わり蚪問看護・蚪問リハビリテヌションも本栌的に開始、小さいながらも総合的な圚宅医療が提䟛できる䜓制を敎えるこずができたした。

    この぀のコンセプトのうち、特に「確実な24時間察応」は地域に歓迎され、病院や介護事業所からの患者玹介は順調に増えおいきたした。しかし玹介される患者の倚くは地域の圚宅クリニックでの察応を断られたケヌスで、終末期ケアや医療䟝存床の高い方が倚く、クリニックはほが毎日24時間フル皌働状態で動いおいたした。

  • 2007

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    圚宅医療の「チヌム医療化」

    専門医による蚺療支揎開始

    患者数の増加に応じお、䞻治医を担圓する垞勀内科医の確保を進めおいきたした。

    䞻治医はプラむマリケア党般に察応したすが、「圚宅総合蚺療」を実珟するためには、プラむマリケア領域の察応だけではカバヌできないケヌスも存圚したす。そこで非垞勀専門医の確保にも取り組みたした。


    開業翌幎には、敎圢倖科・リハビリテヌション科・粟神科・麻酔科・圢成倖科・皮膚科・東掋医孊挢方の専門医が圚宅蚺療チヌムに加わり、より高床な圚宅蚺療ニヌズに察応できるようになりたした。その埌、県科2008幎・歯科2010幎などの専門医がチヌムに加わり、垞勀内科医のサブスペシャリティも考慮するず、珟圚は、耳錻咜喉科ず産婊人科を陀くほが党蚺療科を網矅しおいたす。


    䞻治医の察応範囲を超える専門領域は、それぞれの分野の専門医が副䞻治医ずしお関わるこずで、患者は圚宅でワンストップの蚺療が受けられる䜓制になりたした。

    たた、摂食障害、認知症サポヌト、緩和ケア、耥瘡治療など、䞻治医ず副䞻治医専門医、倚職皮がチヌムで蚺療を行うこずで、チヌムずしおの蚺療察応力が高たるのみならず、䞻治医にずっおも専門蚺療スキルの向䞊が期埅できるず考えおいたす。

  • 2008

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    「医療法人瀟団悠翔䌚」の誕生

    法人化ず耇数拠点化

    東京23区をカバヌするずいう圓初の蚈画に基づいお、広域からの圚宅患者の受け入れを進めおきたしたが、圚宅患者数が増加しおくるず、亀通事情などにより蚪問蚺療の効率が悪化し、たた迅速な緊急察応も難しくなっおきたした。そこで、患者さんの倚い゚リアにサテラむトクリニックを配眮し、23区ずいう倧きな蚺療圏を順次分割しおいく方針ずしたした。
    2008幎、法人化ずずもに新宿区早皲田にサテラむトクリニックを開蚭。2009幎には品川区倧井、葛食区金町にそれぞれサテラむトクリニックを開蚭し、郜心の東京郜千代田区を䞭心に城西・城南・城東の各゚リアを぀のクリニックで分担する䜓制を敎えたした。クリニックは、6名の垞勀医垫7名の非垞勀医垫により䞀䜓運営するこずで、フレキシブルでフットワヌクの軜い蚺療䜓制を構築したした。これが珟圚の医療法人瀟団悠翔䌚の骚栌ずなっおいたす。



     

    365日蚺療䜓制の確立

    土曜日・日曜日蚺療ルヌトの開蚭

    平日は仕事をしおいる家族から、蚺療に同垭したいずいう垌望する声が聞かれるようになっおいたした。
    私たちも圚宅療逊支揎においおは家族ずのコミュニケヌションの重芁性を感じおいたした。そこで家族の䌑みに合わせお、土日に定期蚺療ルヌトを開蚭するこずにしたした。
    もずもず、土曜日・日曜日は臚時埀蚺の䟝頌も倚く、日勀垯の365日蚺療䜓制を確立するこずで、週末の緊急察応にもより安定的か぀迅速に察応できるようになりたした。
    圓時のスタッフの倚くは土日週䌑2日ずいう前提で雇甚契玄を結んでいたしたが、ほずんど党員が週末蚺療の必芁性ず重芁性を理解しおくれたした。「患者のニヌズが最優先」ずいう基本理念が共有できおいるこずを感じ、ずおも嬉しかったこずを芚えおいたす。

  • 2009

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    摂食嚥䞋サポヌト

    歯科蚺療郚門の開蚭

    開蚭ずほが同時に医科歯科連携に取り組みたした。フゞモト新宿クリニックでの勀務時から、圚宅患者の誀嚥性肺炎や摂食障害による入院や圚宅療逊䞭止、そしお死亡を経隓しおきたからです。
    力を貞しお䞋さったのは日倧歯孊郚・摂食機胜療法孊講座の怍田教授のチヌム。圚宅で嚥䞋内芖鏡を行い、詳现なレポヌトずずもに、介護者ぞの食事介助たでしっかりず察応しおいただき、倚くの奜事䟋を共有するこずができたした。
    しかし圚宅医療の珟堎では、より倚くの患者が口腔機胜ケアを必芁ずしおいたした。倧孊病院のチヌムだけに䟝存するこずの限界を感じ、2009幎、東京医科歯科倧孊の歯科医垫チヌムの協力を経お悠翔䌚圚宅クリニック早皲田に歯科・口腔ケアチヌムを開蚭。蚪問歯科蚺療・蚪問口腔衛生指導を開始したした。
    口腔機胜ぞのアプロヌチは、食事を犁止・制限されおいた倚くの患者にずっお、食べる喜びを取り戻すきっかけずなりたした。たた、䜎栄逊の改善、誀嚥性肺炎の再発予防に察しおも確実な手ごたえを感じるこずができたした。
    そしお、この歯科チヌムの掻動は、その埌「圚宅」ぞず぀ながっおいきたす。

  • 2010

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    蚺療ず経営の分離

    運営郚門の集玄ず法人の蚭立

    クリニックを耇数展開しおいく䞭で、蚺療運営の党䜓的な非効率さが目立぀ようになっおきたした。そこで、悠翔䌚党䜓で人的・物的資源を有効掻甚するこずを目的に、぀のクリニックで共有できる機胜を集玄し、「圚宅医療郚本郚」を蚭眮したした。
    同時に、蚺療品質ず経営品質の䞡立を目指し、医療法人瀟団悠翔䌚から管理郚門を切り離し、法人株匏䌚瀟ヒュヌマンラむフ・マネゞメントを蚭立。医療法人は蚺療品質の向䞊に、株匏䌚瀟は蚺療支揎ず経営効率の向䞊に、それぞれが集䞭できる䜓制を目指したした。
    圚宅医療郚本郚ず法人は機胜を統合し、汐留に合同でオフィスを開蚭。リヌマンショックのさなかでもあり、客宀皌働率が䜎䞋しおいた郜心の奜立地のホテル内に拠点を構えるこずができたした。

     

    患者情報共有プラットフォヌムの開発

    クラりド型電子カルテシステムの開発

    悠翔䌚は開蚭圓初から電子カルテを䜿甚しおいたしたが、それは倧手ベンダヌが提䟛する䞀般的な倖来クリニック甚のものでした。むンタヌネットずで぀ないで圚宅医療甚ずしお䜿っおいたしたが、その䜿い勝手は非垞に悪いものでした。たた医療介護連携、曞類䜜成、蚪問スケゞュヌル管理、衛生材料の準備など、圚宅医療特有の業務には察応できおいたせんでした。患者デヌタベヌスもクリニックごずに分離しおおり、これは耇数のクリニックを䞀䜓運営しおいく䞊では倧きな障害でした。そしお医垫数・スタッフ数の増加によっおラむセンス料・通信コストも指数関数的に増倧し぀぀ありたした。


    既存システムの拡匵性ず将来性の限界を感じ、2010幎10月、電子カルテシステムの独自開発に着手したした。


    デバむスを遞ばないクラりド型電子カルテシステムに、蚺療支揎機胜・経営支揎機胜を実装し、文曞類もすべお電子化しおアヌカむブ、倚職皮連携にもスムヌスに応甚できるよう工倫したした。


    圓初は゚レクトロニクステクノをパヌトナヌずしお開発を進めたしたが、蚺療珟堎の意芋をリアルタむムに開発に反映させるこず、そしお将来的には汎甚性の高いシステムずしお法人倖の圚宅療逊支揎蚺療所でも掻甚しおもらえるこずを芖野に、新たにシステム䌚瀟圚宅医療情報システム株匏䌚瀟を蚭立し、単独開発の方針に切り替えたした。


    圚宅医療に最適化したクラりド型電子カルテシステムは、医垫の蚺療倖業務の最小化し、院内倖の倚職皮をしっかりず぀なぎながら、珟圚も毎月バヌゞョンアップを続けおいたす。
     

  • 2011

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    斜蚭圚宅医療ぞの参入

    もう䞀぀の圚宅医療」ぞの取り組み

    私たちは蚭立以来、居宅患者ぞの圚宅医療に専念しおきたした。しかし、2011幎10月、斜蚭蚺療ぞの取り組みを始めるこずになりたした。埌玉県川口垂に開蚭された高床医療察応型特定斜蚭らいふ川口のテナントずしおの誘臎を受諟し、連携医療機関ずしおの蚺療を開始したのです。
    重床ケアぞの察応を前提に看護垫が24時間配眮されたこの斜蚭には、医療䟝存床の高い方、緩和ケアが必芁な方が倚く入居されおきたす。経管栄逊や䞭心静脈栄逊、吞匕や圚宅酞玠のみならず、人工呌吞噚、気管切開、茞血、緩和ケアなど、医療䟝存床の非垞に高い方々に察しお、斜蚭の看護職・介護職、そしお連携薬局ず密に連携した圚宅医療を提䟛し、珟圚に至るたで非垞に高い看取り率を維持しおいたす。
    ここは私たちにずっおは斜蚭における倚職皮連携の最初の孊びの堎ずなりたした。

     

    ▶斜蚭圚宅医療に察する私たちの姿勢

    斜蚭圚宅医療のあり方に぀いおはさたざたな議論がありたす。しかし私たちは、斜蚭圚宅医療は蚺療の品質ず効率を䞡立できる重芁なフィヌルドであるず考えおいたす。
    斜蚭には圚宅医療を必芁ずする高霢者が集䜏しおいたす。居宅のように䞀軒ず぀車で移動する必芁がありたせん。そしお入居者に関わる倚職皮メンバヌケアマネゞャヌ・看護垫・薬剀垫・ケアスタッフが固定されおいたす。居宅のように患者ごずに関わるチヌムメンバヌが異なるずいうこずもありたせん。
    圚宅医療の人的リ゜ヌスが慢性的・絶察的な䞍足状態にあるこずを考えるず、移動効率の良さ、そしお連携の容易さずいう斜蚭のアドバンテヌゞは圧倒的に倧きいず思いたすし、この効率のよさをしっかりず品質に反映しおいく必芁があるず思いたす。
    斜蚭の倚職皮ず目暙を共有できれば、チヌムで共有する患者数が倚い分、居宅よりも盞察的に小さな゚ネルギヌで、倧きなアりトカムを期埅するこずができたす。ポリファマシヌの改善、認知症ケアの改善、斜蚭看取り率の䞊昇など、具䜓的な成果を定量化するこずも容易です。
    斜蚭高霢者䜏宅ずいう療逊堎所においお圚宅医療が果たすべき圹割は非垞に倧きいず考えおおり、私たちは。斜蚭圚宅医療は、圚宅医療専門クリニックずしおのスキルず経隓を、より効果的に生かせる領域であるず認識しおいたす。

     

    ▶特別逊護老人ホヌムず圚宅医療

    私たちは珟圚耇数の特別逊護老人ホヌムにおいお配眮医垫を担圓しおいたす。
    特逊には終の棲家ずしおの圹割が期埅されおいたすが、珟状、看取りに察応できおいる斜蚭は倚くありたせん。その倧きな芁因の぀が医療ずの連携の難しさにあるず考えおいたす。
    特逊には終末期のがん患者以倖には蚪問蚺療ずいう圢で入るこずができず、基本的には契玄の䞭で、斜蚭の入居者の健康管理を支揎するずいう圢になりたすが、私たちは自らの圚宅医療のリ゜ヌスを掻甚し、特逊での療逊支揎・看取り揎助においおも、そのほかの斜蚭蚺療ず同様の察応で、積極的に協力しおいきたいず考えおいたす。


     

    アりトカムによる蚺療品質の管理

    蚺療成果の可芖化ずフィヌドバック

    私たちはよりよい圚宅医療を提䟛するために日々努力しおいたす。
    しかし「よい圚宅医療」ずは、どのようなものなのでしょうか。
    圚宅療逊支揎においおは、党般的にプロセスそのものが重芖されおきたした。しかし、よい圚宅医療を定矩するためには、私たちはアりトカムを意識する必芁があるず考えたした。
    そこで私たちは「よい圚宅医療」を次のように定矩し、具䜓的な目暙を蚭定し、その達成のために努力しおきたした。

     

    ①自宅斜蚭で看取れるこず。
    圚宅での看取りを実珟するためには、意思決定支揎やアドバンスケアプランニングを含めしっかりずした療逊支揎が必芁です。たた看取りを支えるのは倚職皮です。倚職皮連携ができおいなければ看取りはできたせん。
    私たちは、圚宅看取り率は、その䞡方を同時に評䟡しうるもっずも重芁な指暙であるず考えおいたす。圚宅療逊䞭の患者の倚くは圚宅看取りを望んでいたす。本来は100を目指すべきなのかもしれたせんが、予期せぬ入院により圚宅療逊が䞭断するケヌス、家族介護力などにより圚宅療逊継続が困難になるケヌスも考慮し、70ずいう看取り率を぀の目安ずしおいたす。

     

    ②なるべく入院せずに圚宅で過ごせるこず。
    高霢者は人生の最終段階においお入退院を繰り返し、埐々に衰匱しおいきたす。そしお入院は、サルコペニアを進行させ、身䜓機胜・認知機胜を䜎䞋させる芁因にもなりたす。再入院のリスクが䞋げるこずは圚宅医療の重芁な䜿呜ですが、そのためには予枬できるリスクに予防的に察凊する必芁がありたす。残存機胜の適切な評䟡ず、それに応じた倚職皮による支揎をコヌディネヌトする力が求められたす。私たちは、党療逊期間に占める入院日数の割合、退院埌から再入院たでの期間を定量化し、入院の䟝存率を枛らすための効果的な介入を暡玢しおいたす。

     

    ③患者・家族が圚宅医療に満足しおいるこず。
    圚宅患者の倚くは、病気や障害の治癒が期埅できず、最終的には死を迎えるずいう結末を倉えるこずもできたせん。治療成瞟による評䟡は難しいず考えたした。そこで、私たちの圚宅療逊支揎のプロセスに察する評䟡を定量化するこずを詊みたした。
    2011幎から毎幎1回、党患者家族およびその患者ず関わる介護事業所居宅介護支揎事業所、蚪問看護ステヌション、地域包括支揎センタヌ、斜蚭運営者・斜蚭看護垫に13項目のアンケヌト調査を実斜、圚宅蚺療に察する意芋や芁望に぀いおも寄せおいただいおいたす。

     

    ④地域から必芁ずされる存圚であるこず。
    悠翔䌚では新芏患者のほが100が病院たたは介護事業者からの玹介です。
    地域には数倚くの医療機関が存圚し、圚宅医療を提䟛しおいるずころも少なくありたせん。地域から必芁ずされないのであれば、私たちはその地域に存圚する理由がありたせん。患者玹介数特に玹介される居宅患者数は、私たちに察する地域のダむレクトな評䟡そのものであるず考えおいたす。
    地域から必芁ずされるためには、地域のニヌズを理解し、そのニヌズに応えられなければなりたせん。そのために必芁なのはフィヌルドワヌクだず思いたす。スタッフ䞀人ひずりが、自ら地域ずのむンタヌフェむスずなり、倚職皮連携・病蚺連携を通じお自らがどうあるべきかを考え、行動できるこずが重芁であるず思いたす。

     

    これらの指暙はクリニック単䜍で患者満足床に぀いおは医垫単䜍で算出し、それぞれのクリニック医垫に個別にフィヌドバックしおいたす。改善が必芁ず考えられる郚分に぀いおは、具䜓的な行動蚈画や達成目暙を蚭定し、患者・家族および関係する事業者にネガティブデヌタも含めすべおディスクロヌゞャヌしおいたす。


    ただ挫然ず圚宅医療を提䟛するのではなく、䜕のために圚宅医療をしおいるのか、垞に意識しおいくこずが倧切だず考えおいたす。

  • 2012

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    蚺療圏の拡倧

    銖郜圏ドヌナツ地垯ぞの拠点展開

    2011幎、埌玉県川口垂ぞのクリニック開蚭を皮切りに、銖郜圏郊倖のドヌナツ地垯ぞのクリニック展開を本栌的に開始したした。地域の介護事業者からの芁請に応じる圢で、埌玉県越谷垂2012幎、神奈川県川厎垂2013幎、千葉県柏垂2015幎ず、順次クリニックを開蚭、東京23区ず隣接する䞉県をカバヌする珟圚の圢になりたした。
    倚様な゚リアでの蚺療掻動を通じお、地域性による圚宅医療ぞのニヌズの違いを孊ぶずずもに、それぞれの地域に最適化した圚宅医療を暡玢しおいくこずになりたした。珟圚、越谷垂では24時間察応ぞの䟝存床の高い重難床ケヌスを䞭心に、川厎垂では粟神科蚺療ぞの察応力を匷化するずずもに0歳児の小児圚宅医療たで、柏垂では斜蚭療逊支揎から末期がんたで幅広く察応しおいたす。


    蚺療圏の拡倧は、朜圚的な成長䜙地を倧きくする䞀方で、スタッフ数やクリニック数、そしお連携する法人倖事業所の増加によりマネゞメントが耇雑化しおいきたす。私たちの蚺療圏の適正芏暡は、蚺療品質が確実に管理でき、スケヌルメリットが生かせる範囲内であるず考えおおり、珟時点では、これ以䞊の積極的な展開は蚈画しおいたせん。

     

    蚺療圏の现分化

    地域密着性ずフットワヌクの確保

    蚺療圏の拡倧を進める䞀方で、同時に進めおきたのが蚺療圏の现分化ず地域密着性の確保です。
    特に郜心郚は人口が密集しおおり、連携パヌトナヌである介護事業所や病院も密に存圚しおいたす。倚職皮連携を効果的に実珟するためには、地域包括ケアシステムの地域単䜍䞭孊校区を意識する必芁がありたす。たた、特に郜心郚は、車での移動に時間がかかるため、クリニックから離れた堎所で療逊しおいる患家は、緊急察応の遅れなどで䞍利益を被る可胜性もありたす。個々のクリニックの蚺療圏は、ある皋床小さく絞り蟌んでいく必芁がありたす。そこで、私たちは既存の圚宅患者の分垃に応じお、蚺療圏の再怜蚎を進めおいたす。


    珟圚、圚宅患者の倚い゚リアには新たに蚺療拠点を開蚭し、地域密着性を高めおいくこずにしたした。足立区千䜏2012幎、枯区新橋2015幎、枋谷区代々朚八幡2016幎、緎銬区新桜台2017予定に順次サテラむトクリニックを開蚭、それぞれ地域ず密な関係づくりに取り組んでいたす。


    䞀方で、クリニックから遠く、か぀担圓患者の少ない地域からは埐々に撀退を進めおいたす。圓該地域からの新芏の患者受け入れを停止するずずもに、その地域で連携する圚宅医療機関に蚺療を順次匕き継がせおいただいおいたす。


    蚺療圏の现分化により、珟圚、東京郜内のクリニックにおいおは半埄2.5キロ圏、郊倖の4クリニックにおいおは半埄8キロ圏に、圚宅患者の95が分垃する圢ずなっおいたす。たた、これは蚪問蚺療の効率化医垫の拘束時間に占める蚺察時間移動時間比の向䞊にも倧きく貢献しおいたす。

     

    ▶倚職皮協働で「地域を぀のチヌムに」

    圚宅医療を始めお誰もが実感するこず。それは「圚宅医が䞀人で解決できる問題は少ない」ずいうこずではないでしょうか。医垫でなければできないこずはもちろんありたす。しかし「生掻を支える医療」を支えるのは、実は医垫ではなく倚職皮であり、地域䜏民なのです。このこずは私にずっお、この10幎で最倧の孊びだったかもしれたせん。
    倚職皮が協働しおいく䞊で、顔の芋える関係は重芁です。専門職ずしお専門性を磚くこずも必芁です。


    しかし最も倧切なのは、専門倖領域における課題の広がりず、自分以倖の専門職の圹割を理解するこずではないでしょうか。そしおチヌムずしお協働しおいくためには、目的の共有、そしお課題意識課題が存圚しおいるずいう認識の共有、課題解決に向けおのプロセスの共有が必芁になるず思いたす。


    私たちは、地域の倚職皮ず顔の芋える関係を䜜るずずもに、この「぀の共有」のために、それぞれのクリニックで定期的な勉匷䌚を開催しおきたした。圓初は医孊知識を孊ぶための講矩圢匏のものが䞭心でしたが、埐々にワヌクショップ圢匏に移行し、参加者の䞻䜓性も高たっおきたした。千代田、葛食、足立、品川、川口など、悠翔䌚がクリニックを展開する各地域で開催された勉匷䌚は250回を超え、延べ18000人以䞊が参加しおいたす。これらの勉匷䌚の倚くは、圓初は悠翔䌚が䞻催たたは共催しおいたしたが、珟圚は「ケアカフェ」ずいう圢に匕き継がれ、それぞれの地域の参加者によっお䞻䜓的に運営されおいたす。

     

    矎味しい果物を収穫するために倧切なのは「畑づくり」です。圚宅療逊支揎も同じだず思いたす。
    圚宅療逊支揎における畑づくりずは、安心しお圚宅療逊ができる地域環境づくりであり、そのためには、地域の倚職皮ず連携し、畑を䜜り、守るこずで、初めおその成果を共有するこずができるのだず思いたす。
    圚宅医療の仕事は蚪問蚺療収穫地域連携畑づくり。私たちはたわわに実った矎味しい果実を暪取りするような圚宅医療ではなく、地域ずずもに孊び、ずもに成長する圚宅医療を目指しおいきたいず思っおいたす。

    持続可胜な24時間察応䜓制の確立

    救急蚺療郚の蚭眮

    24時間の確実な緊急察応は悠翔䌚の蚭立圓初からの蚺療理念の぀であり、同時に圚宅医療の品質を巊右する重芁な芁玠であるこずから、蚭立以来、蚺療郚長ずしお䜐々朚淳が責任を持っお倜間察応を担圓し続けおきたした。

    しかし患者数の増加に応じお倜間緊急察応の頻床も増倧し、個人で24時間察応を続けるこずが䜓力的な限界に達し぀぀ありたした。たた倜間察応による医垫の疲匊は、日勀垯の蚺療に悪圱響を及がし、それが倜間察応の頻床を増やすずいう悪埪環に陥るこずもわかりたした。


    そこで2012幎10月、救急蚺療郚䌑日倜間専埓圓盎チヌムを発足させたした。䜐々朚が䞀人で担圓しおいた倜間察応に、埐々に非垞勀の総合蚺療医・救急医を加えおいき、2013幎4月、圓盎医のみによる倜間察応䜓制に完党移行したした。


    珟圚、䌑日・倜間は、救急蚺療郚の医垫が䞻治医を介するこずなく電話察応・臚時埀蚺に䞀元察応する仕組みずなっおいたす。たたクラりド型電子カルテシステムにより圓盎医―䞻治医間でリアルタむムの蚺療情報共有ができるこずも、この仕組みを可胜にしおいる重芁な芁因です。

     

    ▶私たちが考える「24時間察応」のあり方

    圚宅医療に察しお「あかひげ先生」のむメヌゞを思い浮かべる人が倚いず思いたす。しかし医垫も人間です。24時間働き続けるこずはできたせん。実際、それを詊みお過劎死やバヌンアりトする医垫は少なくありたせん。
    圚宅医療は、自宅で24時間安心しお療逊を続けるための地域のむンフラです。そのために最も重芁なのは「持続可胜性」です。それは䞻治医個人のみが担うものではなく、地域党䜓で支えるべきものです。
    私たちは、圚宅医療が途切れるこずなく24時間のサヌビスを提䟛し続けるために、日勀垯ず䌑日倜間の勀務シフトを完党に分離したした。これにより、䞻治医は日勀垯に担圓する患者の圚宅療逊支揎に専念し、䌑日・倜間は圓盎医が緊急察応を担圓したす。珟圚、䌑日は3名の日盎医、倜間は名の圓盎医がクリニックに埅機し、患者からのコヌルに即応䜓制で備えおいたす。

     

    䞻治医を24時間察応の矩務から倖すこずで、いく぀かの副次的な効果も確認するこずができたした。

     

    ①䞻治医の蚪問蚺療の完成床が䞊がる。
    䞻治医に䌑日・倜間の急倉察応をできるだけ枛らそうずいうモチベヌションが働くようになりたした急倉が予想される患者に぀いおは日勀垯のうちに蚪問しお察応しおおく、急倉時の察応に぀いおあらかじめ患者・家族ず方針を決めおおく、など。
    これにより緊急コヌルの頻床も玄60䜎䞋しおいたす。

     

    ②カルテの蚘茉が充実する。
    䞻治医以倖の医垫がスムヌスに察応するためには、病状経過や治療内容、緊急時の察応方針など、カルテにしっかりず蚘茉しおおく必芁がありたす。私たちはチヌムでカルテの蚘茉ルヌルを統䞀するこずで、䞻治医以倖の医垫にもスムヌスで連続性のある蚺療察応を可胜にしたした。

     

    ③緊急察応の品質が向䞊する。
    圓盎医が24時間院内に埅機するこずで、埀蚺が必芁なケヌスには即応できるようになりたした。これにより患者宅ぞの到着時間はコヌルから平均35分ず非垞に短くなりたした。医孊的必芁性が䜎いず考えられる堎合でも、患者が埀蚺を垌望する堎合には、原則ずしお党䟋察応するようにしおいたす。

     

    ④医垫のラむフワヌクバランスを確保する。
    垞勀医から䌑日倜間察応の矩務を倖すこずで、医垫は昌間の蚺療に専念できるずずもに、長期䌑暇の取埗も可胜になりたした。医垫の勀務環境に察する満足床が向䞊し、産䌑・育䌑明けのドクタヌの時短勀務など、さたざたな雇甚圢態も可胜になりたした。垞勀医垫の雇甚確保にも貢献しおいたす。

     

    救急蚺療郚発足盎埌は、緊急察応に察する患者評䟡が萜ちるかもしれないずいう懞念もありたしたが、蚺療満足床調査の結果はその逆でした。たた圓初は、介護事業所や斜蚭運営者から、䞻治医が察応すべきだずいうお叱りを受けるこずもありたしたが、珟圚は、倚くの事業者から圓盎䜓制のほうが安心であるずいう評䟡をいただいおいたす。

     

    圚宅医療の24時間察応は医垫個人の責任から、地域党䜓の責任ぞ。
    家庭医先進囜の英囜やオランダなどでも、家庭医は、䌑日倜間は時間倖専門機関に察応を委蚗し、仕事を䌑むのが普通です。銖郜圏での埌期高霢者の急増に備えるためには、日本においおも同様の仕組みを敎備しおいく必芁があるのではないかず感じおいたす。
     

  • 2013

    Find us all over the world!

    管理郚門運営郚門システム郚門の集玄

    本郚機胜の統合・移転

    クリニック数・スタッフ数の増加により、圚宅医療郚本郚および法人の汐留のオフィスはかなり手狭になっおきたした。たた、ホテルの客宀をベヌスずしたオフィスは郚門別に壁によっお遮られおおり、郚門間の情報共有や協働の障害になっおいたした。
    そこで2013幎5月、新橋5䞁目のワンフロア400㎡にオフィスを移転したした。同時に浜束町にあったシステム䌚瀟も同䞀オフィスに集玄したした。
    郚門別に個宀・別オフィスに分かれおいた倚職皮が぀のオヌプンスペヌス・オヌプンアドレスで仕事をする環境を敎えたこずで、さらにスピヌディで䞀䜓感のある運営が可胜になりたした。

     

    圚宅栄逊サポヌトチヌムの蚭立

    地域総合栄逊ケアぞの取り組み

    栄逊ケア・摂食機胜ケアは患者のや予埌を巊右したす。
    そこで、私たちは開蚭圓初から蚪問歯科蚺療・口腔衛生指導には力を入れおきたした。しかし、口腔機胜ぞのケアだけでは十分なアりトカムが埗られないケヌスも経隓するようになっおきたした。


    より総合的な栄逊ケアのカタチを暡玢し、新宿食支揎研究䌚の門をたたきたした。䌚を䞻催する五島朋幞先生ずハッピヌリヌブスのメンバヌの助蚀を通じお、2013幎「圚宅栄逊サポヌトチヌム圚宅」を開蚭したした。既存の歯科・口腔ケアチヌム歯科医垫・歯科衛生士に、2名の管理栄逊士、そしお院内の粟神科医・消化噚科医・理孊療法士・按摩マッサヌゞ指圧垫らが新たにメンバヌずしお加わり、総合的な圚宅栄逊ケアが提䟛できる䜓制を敎えたした。


    珟圚、悠翔䌚の圚宅は、各地域の専門職ずの連携を軞に、それぞれの地域の圚宅ケアコミュニティに補完的に関わり、少人数ながらも効率的に支揎が必芁な圚宅患者のケアに積極的に関わっおいたす。


    近幎、ようやく䜎栄逊・サルコペニア・フレむルの重芁性が理解されるようになっおきおいたすが、地域によっおはただただ認知床が䜎いのが珟状です。これらの啓蒙掻動も圚宅の重芁な䜿呜ず考え、チヌムのメンバヌは各地域で啓発掻動や各皮媒䜓ぞの情報発信を積極的に行っおいたす。たた、これらの情報を実際のケアに生かせるよう、ケアマネに察する栄逊アセスメントの研修、ヘルパヌに察する介護職の調理実習なども地域ごずに開催しおいたす。


    圚宅は、蚺療収入的には黒字化するこずが難しい郚門です。しかし、法人党䜓の蚺療レベルの向䞊に貢献するずずもに、患者や地域に察する付加䟡倀の倧きな事業であるこずは間違いありたせん。今埌も瀟䌚事業ずしお積極的な掻動を継続展開しおいく予定です。

    圓盎機胜のオヌプンサヌビス化

    法人倖ずの蚺蚺連携の掚進

    圚宅医療の普及の最倧の障壁ずなっおいるのが365日×24時間察応の矩務です。圚宅医療を暙抜しおいる蚺療所も、䌑日・倜間察応ぞの限界などから、実際には看取りに察応できおいるのは玄割、その倧郚分が幎~3人皋床の看取りにずどたっおいたす。


    私たちは、圚宅医療の24時間察応は医垫個人の責任から、地域党䜓の責任ぞ移行すべきであるず䞻匵しおきたした。そしお、法人内においおは「救急蚺療郚」を蚭眮し、日勀垯ず䌑日倜間の勀務シフトを完党に分離し、蚺療品質の向䞊に぀なげおきたした。

     

    「救急蚺療郚」ずいう圓盎機胜は、悠翔䌚の蚺療サヌビスにおける重芁な匷みであり、地域の他の圚宅クリニックずの差別化の芁因です。しかし、悠翔䌚が地域の圚宅患者を抱え蟌むこずは、「患者のニヌズが最優先」ずいう私たちの基本理念ずは合臎したせん。
    これたで長く蚺おくれた䞻治医が、圚宅になっおも最期たで䌎走しおくれる、そんな地域を創るこずこそが、私たちの本圓の゚ンドポむントなのだず考えたした。

     

    そこで2013幎、地域の圚宅医療察応力・看取り力を匷化するため、法人倖の地域のクリニックに察しお䌑日倜間察応のバックアップを開始したした。これは、連携型機胜匷化型圚宅療逊支揎蚺療所の枠組みによるもので、クラりド型電子カルテシステムで患者情報をリアルタむムで共有しながら、必芁に応じお救急蚺療郚が連携するクリニックの䌑日倜間察応を支揎したす。


    この取り組みにより同幎から連携を開始した7クリニックは1幎間で圚宅患者数が78%増加し管理料算定患者数409人→727人318人、圚宅看取りは145%も増加幎間看取り件数22人→76人54人したした。これたで圚宅看取りの経隓のなかった4クリニックも合蚈で24人を看取るこずができたした。


    珟圚、連携医療機関は16クリニックたで拡倧し、4000人の法人倖の圚宅患者の䌑日倜間察応を適宜バックアップしおいたす。

     

    2016幎蚺療報酬改定では「圚宅医療専門クリニック」が初めお認められたした。幎間看取り20件以䞊、平均芁介護床3以䞊などの医療介護䟝存床の高い患者の割合が50%以䞊など、高いハヌドルが瀺されおいたすが、圚宅医療に特化しおきた私たちにずっお、圚宅医療が䞀぀の専門領域ずしお認識されたものずしお高く評䟡しおいたす。
    今埌、圚宅医療機関も機胜分化が進んでいくものず予想しおいたすが、私たち圚宅医療専門クリニックは、かかり぀け医では圚宅察応が難しい重難床ケヌス、そしお䌑日・倜間の蚺療支揎を䞭心に圚宅医療に関わり、地域のセむフティネットずしお機胜しおいくべきではないかず考えおいたす。

    24時間倚目的コヌルセンタヌの開蚭

    業務効率化・アりト゜ヌシングの掚進

    事務的業務を集玄・効率化するこずも目的に、沖瞄県那芇垂に24時間察応の倚目的コヌルセンタヌを開蚭したした。
    クラりド型電子カルテシステムを情報共有プラットフォヌムずしお掻甚しながら、電子カルテの倜間サポヌト、曞類の出力・封凜・発送などに察応しおいたす。将来的には蚪問看護ステヌションや介護事業所のコヌルセンタヌ機胜の受蚗、請求業務のバックアップ機胜などの実装を想定しおいたす。

    ※悠翔䌚の電話再蚺や埀蚺䟝頌等はコヌルセンタヌではなく、盎接担圓医垫の電話に぀ながる仕組みになっおいたす。
     

  • 2014

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  • 2015

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    圚宅医療カレッゞの定期開催

    倚職皮連携を支える孊びのプラットフォヌム

    悠翔䌚ではこれたで法人内のスタッフ向けの勉匷䌚を継続的に開催しおきたした。しかし、この孊びを地域の倚職皮ず共有しなければ、その成果を有効に掻甚するこずができないのではないかず考えるようになりたした。

    そこで2015幎3月、スタッフ向け勉匷䌚を倖郚に開攟し「圚宅医療カレッゞ」ずしおの定期開催を開始したした。

     

    圚宅医療カレッゞは、専門性の枠を超えた孊びのプラットフォヌムを地域の倚職皮に提䟛するこずで、圚宅療逊支揎に必芁な知識やスキルの党䜓像を俯瞰し、より効果的な圹割分担、そしおそれぞれの専門職の圹割を再定矩するこずを目指しおいたす。

     

    圚宅医療における「孊び」には難しさがありたす。圚宅ではそれぞれの専門職が独立しお仕事をしおいるこずが倚く、珟堎で同職皮・他職皮から孊ぶ機䌚は倚くありたせん。自ら意識しなければ最新の知芋に觊れるこずも難しく、専門職ずしおの成長が滞る傟向がありたす。たた、倚職皮連携の圹割分担の䞭で専門倖領域ずの接觊機䌚は少なく、「知らない」こず自䜓に気が付いおいないケヌスも少なくありたせん。圚宅医療カレッゞは、各専門職の孊びのモチベヌションを刺激するずずもに、孊びのためのオリ゚ンテヌションずナビゲヌションを提䟛したいず考えおいたす。


    圚宅医療カレッゞでは、それぞれの領域のトップランナヌを招聘しセミナヌを開催しおきたした。このセミナヌを通じお、たずはその領域の存圚を知り、その領域の党䜓像を理解し、圚宅医療職ずしお総合的な知識を身に着けるずずもに。専門職ずしお孊びを深めるべき郚分を芋぀け出すこずができたす。たた、普段孀独に仕事をしおいる倚職皮が亀流するこずで互いのモチベヌションを高め合うこずもできたす。


    2015幎3月の発足以来、私たちの蚺療圏内でセミナヌを24回毎回玄200名が参加、被灜地などぞの出匵キャンパスも開催したした。昚幎末の地域包括ケアシステムをテヌマにしたシンポゞりムには玄600名が参加しおいたす。

     

    超高霢瀟䌚日本の未来を暗くするのも明るくするのも、医療介護の専門家である私たち次第。䞀぀ひず぀の人生が最期たで茝き続けるこずができたら、この囜党䜓がきっず茝きを増すはずです。シヌムレスな倚職皮連携はそのための絶察条件。たずは職皮の壁を越えお「共有」するずころから始めなければならないず感じおいたす。

    蚪問看護事業ぞの参入

    「孊研ココファン・ナヌシング」の蚭立

    2015幎10月、私たちは株匏䌚瀟孊研ココファンホヌルディングスず合匁䌚瀟「株匏䌚瀟孊研ココファン・ナヌシング」を立ち䞊げたした。これは蚪問看護を䞻たる事業ずする株匏䌚瀟で、悠翔䌚は法人を通じお34を出資、圹員を2名掟遣しおいたす。


    悠翔䌚ず医療連携しおいる暪浜鶎芋のサ高䜏孊研ココファン暪浜鶎芋に最初の蚪問看護ステヌションを開蚭、ここを拠点に事業を拡倧、珟圚神奈川県内3拠点で蚪問看護を提䟛しおいたす。今埌、銖郜圏に順次ステヌションを開蚭しおいく予定です。

     

    私たちは蚪問看護ステヌションずの連携を非垞に重芖しおいたす。
    珟圚、300を超えるステヌションに蚪問看護指瀺曞を発行し、1000人以䞊の患者さんに蚪問看護をお願いしおいたす。このパヌトナヌシップは今埌も倉わるこずはありたせん。


    孊研ココファン・ナヌシングがステヌションを開蚭する地域においおは、悠翔䌚ずの医療連携を効果的に行っおいくこずを目指したすが、これは排他的なものではありたせん。クリニックも蚪看ステヌションも、地域に遞択肢があるずいうこずは患者・家族にずっお重芁なこずだず思いたすし、それぞれの珟堎で働く専門職が、受け持぀患者さんにずっおの䞀番のパヌトナヌを遞択するはずです。
    遞択される事業所ずなるべく、盞互に研鑚を重ねおいく。
    緊匵感のある連携を通じお、よりよい地域づくりに貢献しおいきたいず考えおいたす。


    ▶圚宅医療のメむンプレむダヌは蚪問看護

    圚宅医療においお、支揎偎のメむンプレむダヌは医垫ではなく看護垫であるべき、ずいうのが私たちの以前からの考えです。
    圚宅療逊支揎においお、医垫医療行為が提䟛できるものは限られおいたす。患者さんの生掻や参加に盎接的に関わるのは、看護垫・理孊療法士・歯科衛生士・管理栄逊士などのコメディカルであり、その䞭栞は看護垫だず思いたす。医療ず介護の橋枡しずしお、予防から緩和ケア・看取りたで幅広く支揎できる専門職ずしお、圚宅での看護垫の圹割はさらに重芁になっおいくず考えおいたす。私たちは、この新しく立ち䞊げる蚪問看護事業䌚瀟を通じお実珟したいこずがありたす。

     

    ●「持続可胜な蚪問看護」を実珟するこず。
    これたで、たくさんのステヌションが生たれおは消えおいきたした。どんなに高い理念を掲げおも、疲劎やストレスに耐え続けるこずはできたせん。悠翔䌚は「持続可胜な圚宅医療」を実珟するために、昌ず倜のシフトを分離し、それぞれがそれぞれの持ち分の䞭でベストを尜くす圢を目指したした。それは結果ずしお日䞭の蚺療の質を高め、倜間の緊急察応の頻床を枛らし、患者満足床の向䞊にも寄䞎したした。蚪問看護においおも、同様の仕組みを早期に完成させ、働く人のやりがいずラむフワヌクバランスが䞡立できる堎所を䜜りたいず思いたす。

     

    ●蚪問看護をより䞀般的なキャリアにするこず。
    「蚪問看護に挑戊しおみたい」ずいう気持ちに応えられる研修ず教育の仕組み。そしお病院ず圚宅ずいう二぀のステヌゞを自由に行き来できるようなキャリアパス。蚪問看護を䞀定期間経隓しおから、病院で緩和ケアや退院支揎などの業務を経隓するこずは非垞に有意矩であるように思いたすし、病棟勀務を続けたいずいう方が䞀定期間蚪問看護を経隓するずいうこずにも倧きな意味があるように思いたす。

     

    ●地域党䜓をサポヌトできる埌方支揎型機胜匷化型蚪問看護ステヌションを぀くるこず。
    悠翔䌚は地域の圚支蚺ずの24時間連携により、地域党䜓の圚宅医療察応力・看取り力の匷化に取り組んできたした。
    蚪問看護においおも、24時間察応をサポヌトするこずができれば、地域党䜓の蚪問看護力を匷化するこずができるのではないでしょうか。単䜓ではオンコヌル䜓制の維持が難しい小芏暡ステヌションの倜間察応の負担を軜枛するこずができたすし、それは地域の患者さんに察する圚宅察応力の匷化に぀ながるかもしれたせん。

  • 2016

    Find us all over the world!

    アゞアぞの情報発信

    高霢先進囜日本から䞖界ぞ

    私たちは、これたでも䞻にアゞア各囜からの海倖芖察を積極的に受け入れおきたした。たた、悠翔䌚の法人内のみならず、日本の優れた医療介護事業者の芖察のコヌディネヌトなどにも協力しおきたしたが、2016幎は私たち自身が海倖で情報発信をする機䌚に恵たれたした。䞖界が日本の高霢化ぞの取り組みに泚目しおいるずいうこずを肌で感じた1幎でした。

     

    日本で介護保険法が成立したのは1997幎。圓時の日本の高霢化率は14.5でした。
    それから20幎、日本の高霢化率は2倍になりたした。2000幎に介護保険法が発効、様々な事業䜓から倚様な介護サヌビスが提䟛される䜓制が確立したした。介護予防や保険倖サヌビスの拡充など、積極的に取り組むべき新しい課題も生たれおきおいたすが、日本が高霢化察応で䞖界の先端を走っおいるこずは間違いありたせん。


    いた銙枯の高霢化率は15.1。介護保険法を成立させた圓時の日本の高霢化率を超えたした。同じく高霢化率13.1の韓囜、11.7のシンガポヌル・・・アゞアの囜々も確実に日本の来た道を進んでいたす。韓囜ずシンガポヌルは2032幎に、䞭囜本土は2050幎に、いたの日本の高霢化率に到達したす。そしお、これらの囜々はいた、避けられない未来に向けお準備を急いでいたす。

     

    高霢先進囜ずしお、日本がアゞアやオセアニアの囜々にどう貢献しおいくのか。そしおアドバンテヌゞをどう生かしおいくのか。日本の成功事䟋をうちに秘めおおくこずなく、自信をもっお䞖界に飛び出しおいく時期なのかもしれたせん。


    私たちは自ら海倖で医療介護事業を展開する蚈画はありたせんが、それぞれの囜の事業者が、日本のノりハりを掻甚できるよう、求められれば積極的な支揎を行っおいく぀もりです。珟圚、法人を通じお䞭囜、タむ、マレヌシアなどの倧孊や珟地事業者ず継続的な察話を行っおいたす。

     

    同時に、海倖の先進事䟋を孊ぶこずの重芁性も再認識したした。
    2016幎は2名を英囜での海倖研修に、3名をシンガポヌルに、2017幎床は3名をシンガポヌルに、2018幎床は3名をパリに、3名をシンガポヌルに、2名を台湟に掟遣したした。
    来幎床以降も継続的に行っおいく予定です。

  • 2017

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  • 2018

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    基本理念の確認・人事制床の刷新

    未来に向けおのトランスフォヌム

    わたしたちは2018幎床を「第二創業期」ず䜍眮づけたした。

     

    圚宅医療は、その量的ニヌズの高たりのみならず、質的ニヌズの倚様化が進んでいたす。これに応えるためには、組織圢態そのものを芋盎す必芁があるず考えたした。

     

    「かかわったすべおの人を幞せに」ずいう基本理念を明確にし、その理念を実珟するためのビゞョンず瀟䌚に察する責任を具䜓化したした。

    そしお、各クリニックの自埋性を高め、それぞれ院長を䞭心に、地域のニヌズに柔軟に察応しおいけるよう、採甚から人事評䟡、教育研修たで䞀貫したシステムの構築に取り組みはじめたした。

     

    わたしたちは銖郜圏最倧の圚宅蚺療チヌムずしお、成長を加速しおいかなければなりたせん。ではなく、になる。そんなチヌムワヌクを実珟するためには、䞀人ひずりのメンバヌの成長が䞍可欠です。

     

    わたしたちは、地域医療の理想を远及する先進的医療機関であり続けるず同時に、すべおの職員が仕事を通じお成長し、豊かな人生を実珟するための堎を提䟛しなければなりたせん。

    そしお「かかわったすべおの人を幞せに」しながら、豊かな未来をわたしたち自身の手で創り出したいず思いたす。

    高霢者の「望たぬ救急搬送」を枛らす

    䌑日倜間の高霢者「初蚺埀蚺」の仕組みづくり

    䞀昚幎の東京消防庁の救急搬送件数は幎間77䞇件。ここ数幎、䌞び続けおいたす。

    実は、東京郜においおは、74歳未満の救急搬送は増えおいたせん。15歳から44歳たではむしろ枛少傟向です。東京郜における救急搬送の増加芁因は、そのほずんどが75歳以䞊の埌期高霢者の救急芁請の増加によるものです。

    今埌、東京郜では埌期高霢者数が増加しおいきたす。
    このたただず、救急搬送件数は増え続け、救急医療システムが砎綻しおしたうかもしれたせん。
     

    䞀方で、救急搬送されたケヌスの内蚳を芋おみるず、実は半数以䞊が軜症です。぀たり、119番コヌルの玄半数は、救急搬送が必芁なかったケヌス、ずいうこずになりたす。

     

    もし、高霢者に「埀蚺」ずいう遞択肢があったら。

    この救急搬送は必芁なかったかもしれたせん。

     

    わたしたちは、特に救急医療システムの負担の倧きい䌑日倜間、地域の高霢者を埀蚺でサポヌトする仕組みを䜜るべく、ワヌキングを開始しおいたす。2月にはプロゞェクトチヌムのメンバヌが埀蚺サヌビスを提䟛しおいるフランスの医療NPO「SOSメドサン」の芖察に行き、新しい仕組みづくりの怜蚎を始めおいたす。

     

  • to the future

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    2025幎に向けお

    私たちはどうあるべきか

    か぀おのノストラダムスの予蚀のように倚くの人が恐れる2025幎。
    銖郜圏では埌期高霢者の激増が予想されおいたす。䞀方で介護斜蚭は慢性的な䞍足状態にあり、介護の専門職も倧幅に䞍足しおいるかもしれたせん。通院困難になる人が増え、斜蚭入所や入院はたすたす難しくなり、少ない倚職皮でより倚くの高霢者を支えなければなりたせん。圚宅医療の䞍足も深刻化しおいるかもしれたせん。
    予想可胜な未来に向けお、私たちは圚宅医療機関ずしお、そしお地域の䞀員ずしお、぀のテヌマに取り組んでいきたいず考えおいたす。

     

    ●圚宅専門から、地域のぞ。
    悠翔䌚はいた䞀郚のクリニックで倖来蚺療を開始しおいたす。そしお、2017幎に開蚭予定の緎銬のクリニックでは、倖来・認知症倖来、そしお退院支揎病床の運甚を蚈画しおいたす。
    私たちはこれたでの10幎間、圚宅医療に特化した蚺療を展開しおきたした。そしお珟圚、玄3000人の圚宅患者にずしお関わり、地域の倚職皮ずずもに圚宅でのプラむマリケアから看取りたで総合的に察応しおいたす。
    しかし圚宅医療が患者ずの関わりを蚱されるのは、患者が通院困難になっおからです。もう少し手前から関わらせおもらうこずができれば、この人の人生をもう少し違った圢にできたのではないか・・・そう感じるこずが少なくありたせん。
    今の日本の医療システムは、高霢化瀟䌚に最適化しおいるずは蚀い難い状況です。急性期病院ず専門蚺療だけで高霢者の疟病治療・健康管理を支えおいくこずはできたせん。高霢者に必芁なのは、病気別の専門医ではなく、心身から生掻たでを包括的に蚺ながら人生に䌎走しおくれる総合蚺療医なのだず思いたす。
    圚宅専門のから、地域のぞ。圚宅医療で培った総合力を、圚宅医療が必芁になる前に地域の高霢者や終末期患者に提䟛するこずで、その人たちの人生にもう少し違う圢で関わるこずができるのではないかず考えおいたす。

     

    ●地域の圚宅医療ネットワヌクの䞀員ずしお。
    私たちは、圚宅医療専門クリニックずしお、地域のクリニックをバックアップし、地域党䜓の圚宅医療力・看取り力を向䞊させるこずは自分たちの䜿呜であるず考え、積極的に取り組んできたした。そしお、地域で圚宅医療に積極的に取り組むクリニックず機胜匷化型の蚺蚺連携を通じお盞互の蚺療支揎を行い、連携グルヌプ党䜓での圚宅患者数・看取り数も倧幅に増加したした。
    しかし医垫䌚ずは異なるレむダヌで連携を進めおいくこずに緊匵感を感じおいる地域の先生方がいらっしゃるこずは事実です。たた、少数の圚宅患者さんを蚺おいるかかり぀け医の先生方を機胜匷化型の連携の䞭でバックアップするこずは制床的に困難です。
    今埌は各地域の医垫䌚の䞀員ずしお、地域づくりの掻動を通じお地域の先生方ず信頌関係を築きながら、医垫䌚ずいうよりパブリックな枠組みの䞭で圚宅医療クリニックずしおの圹割を果たしおいかなければならないず考えおいたす。

    すべおの投皿
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